家族の介護疲れを軽減するために

本人の希望や施設に入れないなどの理由で、家族が自宅で介護をせざるをえなくなったという話をよく耳にします。しかし、家族が在宅介護を行うときに問題になるのが、介護者の介護疲れです。介護には休みがなく、介護するために離職したり、精神的に追い詰められてしまうというニュースは後を立ちません。

介護はある日突然始まってしまいます。そのため、覚悟や準備がないままいきなり生活が変化してしまうことになります。そのため、家族が自立した生活を送れなくなってしまったショックと合わせて、何から手を付けたらいいのか分からなかったり、仕事に支障が出てしまったりして、精神的に参ってしまうというケースは少なくありません。また、介護が長期に渡って続くと、肉体的にも負担がかかります。そして、「眠れない」「ゆっくり食事がとれない」「自分の時間がない」という状況に陥りやすくなります。介護する側がこのような状態になってしまうと、ひどい場合には、うつになってしまったり、介護放棄などをしてしまったりする可能性が出てくるので、注意しなければなりません。※参考=介護に疲れた家族を救え

ですから、このような事態を避けるためには、介護保険サービスを活用することをおすすめします。介護保険サービスは、ケアマネージャーに依頼すれば、要介護認定の申請をしてもらうことができ、介護認定がされると必要なケアプランを組んでもらうことができます。そうすると、プロの介護士のサポートが得られるので、家族の負担がかなり軽くなるはずです。ちなみに、行政サービスも各自治体で行われています。地域包括支援センターなどに相談すれば、どのようなサービスを行っているのかが分かるので、一人では悩まないようにしましょう。